《MUMEI》

だがオレは、一度たりともその領域に足を踏み入れたことは無い…。


其所はオレにとっての完全アウェー…


立ち入ることは、神(妻と家計)が許さない…。



心の声「いいさ………。

光溢れる世界は、オレの居るべき場所じゃない…。

オレには赤提灯の光さえあれば十分だ…。

それに高級なバーでなくても、1本のホッピーさえあれば、オレは幸せだ…。」


そんな慰めで、自らを労りながら…


オレは階段の下から、タイトスカートにパンストを装着する、洗練された女達を見上げる…。


心の声「さらば……………


美しき乗り換えレーサーたちよ…。」

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