《MUMEI》

その事に気付いた時にはもう…


ミヒャエルの背中は人波の奥へと消え…


最後のエスカレーターに向かう、ヤツの茶色い頭髪だけが、人波の上に突き出ていた…。


それは決定的なビハインドだった…。


心の声「…もはや…………………

…これまでか…………………。」


ヤツが超巨大エスカレーターのタラップに歩みを進めようとしていた時…


オレはまだ人波の混雑を脱出できずにいた…。


オレはミヒャエルの頭髪を睨みながら、敗北を覚悟した…。

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