《MUMEI》

短い通路で、後ろから次々とオレを抜いてゆく乗り換えレーサー達…


そんな人の群れの中に…


――…カツ・コツ・カツ・コツ・カツ・コツ……


やけに耳障りな靴音があった…。


オレは、最速の乗り換えレーサーの気配を背中に感じる…。


心の声「やはり…簡単には勝たせてくれないな…。」


足元が平坦になった今、追う者と追われる者の立場は逆転する…。


オレは一心不乱に階段を駆け降りる間に、エスカレーターを降りる"ヤツ"を追い抜いていた。


そう………それは…



皇帝………音速の貴公子………。



NOVA ドイツ人講師……



―――…ミヒャエルだった……!

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