《MUMEI》 : : 暫時後… オレは大江戸線の車両に揺られていた…。 トンネルの内径が小さいためか、やかましい車輪とレールの摩擦音が、車内まで反響してくる…。 オレはそんな嫌な音に表情を歪めることもなく… ただ黙って窓の外を眺めていた…。 無論、そこに景色などある筈もなく… 単調な地下トンネルの壁面が、無限ループのように流れてゆくだけだった。 心の声「いい勝負だったよ…。」 オレは、勝負の余韻に浸りながら、後方の車両に乗っている筈の強敵(とも)にエールを贈った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |