《MUMEI》

オレは赤羽橋の駅で電車を降りた…。


シルバーにピンクのラインをあしらった大江戸線の車両は、静かに走り去ってゆく。


その最後尾車両に、ミヒャエルはいた…。


心の声「次こそは勝つからな…!」


ヤツはオレのテレパシーに気付きもせず…


吊革につかまってタブロイド誌を読んでいた…。


大江戸線の電車は、真っ暗な地下トンネルに、赤いテールランプの光陰を残して走っていった…。


          :
          :

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫