《MUMEI》 「ミオっ! 出て来い!」 いー加減、疲れてきた。 ‥出て来るはずねーか‥。 「ぁ"ーッも〜‥」 つーか広過ぎんだよ‥この遊園地‥。 地図はアイツが持ってやがるし‥。 それに、ますますひどく降ってきやがった。 髪から何から、全身ずぶ濡れだ。 たぶん、アイツも。 ‥だけど。 だんだん、アイツを捜していいのか分からなくなってきた。 アイツは、独りになりたくて飛び出してったんじゃないか、って。 だったら、オレが捜し当てたとこで‥アイツはまた、どっか行っちまうかもしれない。 「‥畜生‥っ」 『私は、須藤君の事好きですよ?』 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |