《MUMEI》
先生と補習
放課後‥。

あたしは独り、

教室に残ってた。

ここで、


先生が来るのを待ってる。

補習を受けなきゃなんないから。

「───────」

「ぉ、ちゃんと残ってたな──感心感心」

「先生‥マジでやるの?」

「おう、やるぞ」

にぱっ、

と笑って、

あたしの前の席に座る先生。

‥ぇ‥?

ちょっと待ってよ。

「何でそこなんですか‥!?」

「一対一なら、こうした方がやりやすいだろ?」

椅子をこっちに向けて、

先生はあたしと向き合う。

ていうか‥

近くない‥?

「せ‥先生‥」

「ん、どうかしたか?」

先生は‥

何とも思ってないらしい‥。

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