《MUMEI》

「リ‥リリリ林檎君‥っ」

「‥何だよ‥リリリってその電話みたいな言い方」

「だって、何で‥抱‥、んんっ!!」

未桜は、手をバタバタさせてもがいた。

でもオレは、放す気なんか更々なくて。

ソイツの口を、開かないように咥えた。

「〜〜〜〜〜〜!!」

何か言ってみてーだけど‥いーだろ?

ちょっと位──。

「──はッ‥林檎く‥な‥何す‥るんッ」

また塞がれて、しどろもどろする未桜。

何だろ‥、可愛い‥。

「んーっ!! んんんーッ」

何言いてーんだ‥?

まぁいーか。

後で聞いてやれば──。

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