《MUMEI》 「えっと‥」 どうって‥ いきなり訊かれても‥。 「あたしは‥隣りに座ってた人が動かないから、その子が立つしかなくて──みたいな‥」 「ぉ、確かにそういう解釈も出来るよな」 「で、答えって何?」 「答えはない」 笑って答えた先生に、 ちょっとだけムカついた。 「ないって何ですか、ないって」 「正確には、人それぞれの答え全部が正解、って事だな」 「ぇ‥?」 全部の答えが正解‥? 「それじゃ、何であたしにその詩の事考えさせたの?」 「佐原にも、詩に親しんで貰おうと思ってな」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |