《MUMEI》 処分完了美樹が目を覚ました 美樹「………」 雅治「……」 美樹が はっ! として 身体を起こした 雅治「もう少し寝てた方がいい…」 美樹が俺を睨む 美樹「ここは何処!私に何をしたの!」 雅治「……」 美樹「…ま、まさか……」 美樹が、お腹をさわってる 美樹「あ、赤ちゃん…私の赤ちゃんが……」 「……」 枕が飛んで来た 美樹「鬼!悪魔!!」 「何なのよ、あんた達は!」 発狂する美樹 ベットから降りてきて、俺に殴りかかる美樹 女の拳でも、痛いもんだな…… 痛いのは、心か?… ひと暴れして、美樹は床にうずくまり、 大泣きした… 気がふれたように… 俺は、無理矢理ベットへ寝かせ 部屋を出た 隣の部屋から、美樹の泣き叫ぶ声が聞こえる 雅治「まぁ、このフロアには、うちしか無いからな、騒いでも…誰にも聞こえないだろう…」 小さな独り言を言った 気分は最悪だった… テレビをつけたまま、ぼーっと、ソファーに座り、 脚をテーブルに投げ出した俺だった あの後、医師免許を取り上げられた、もぐりの医師、 闇病院で 兄の子を中絶させた 美樹は生みたがっていたが…… テーブルに置かれてる美樹のカバン 美樹の持つ携帯は、兄貴が渡した物だ 兄貴の会社の機器は、全て、俺の別会社からのリースだ 美樹の携帯にも、仕掛けがしてあって 居場所が特定出来るんだ… パッと見じゃわからないけど、 中を開ければ、わかる人には、直ぐわかる その気になったら、会話さえ、盗聴できるし メールも、会社のドメインメールなら、 盗み見る事だって出来る 兄貴の会社のパソコンにも、仕掛けしてある いつまでも、兄の言いなりになってたら、ダメだ… けど…今は、忠実な部下でなくちゃ…… もっと、信用されて… その時が来たら…… 今に見てろよ…佳祐… …… 時計はAM11:00を回っていた 前へ |次へ |
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