《MUMEI》 先生の憂鬱今日も、 あたしは屋上に向かってた。 先生に会う為に。 「──あれ‥っ?」 今日は来てないのかな‥。 「ん‥?」 あれって──‥。 「先生?」 「‥ん、佐原か‥」 「どしたんですか、何かどんよりしちゃって──」 「あはは、忘れてきてさぁ」 苦笑した先生は、 やっぱり── いつもみたいな元気がない。 「忘れた、って──何?」 「チョコレートシロップ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 チョコシロ忘れただけで‥ そんなにヘコまなくてもいい気がするけど──‥。 「ほんとに好きなんだね、チョコシロ‥」 前へ |次へ |
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