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《MUMEI》 「何で、って──放っておく訳いかないからな」 「ほっといてよ」 「佐原──俺が悪かったって」 「‥何で構うの？ 何とも思ってないくせに」 「ぇ？」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「何とも思ってない訳じゃないぞ？」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「お前は俺の生徒で、俺はお前の担任──」 「──そんな事どうだっていい‥！」 「‥な‥？」 先生は、 ビックリしたみたいで‥ しきりに目をパチクリさせた。 「俺──何かお前に恨まれてたり‥？」 「違う」 違うんだ。 あたしは‥ 先生を恨んでる訳じゃない。 ただ、 好きなだけ──‥。 前へ |次へ |
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