《MUMEI》

カツ、カツ、と‥靴音が近付いて来て‥操作卓の前まで来た、誰か。

私達が下に隠れてる事には、まだ気付いてないみたいです‥。

それにしても‥。

「‥‥‥‥‥‥‥」

近いです。

ていうか、引っ付いちゃってます‥っ。

(林檎君‥近いですってば‥!)

(うっせー。見つかったらどーなるか分かってんだろ‥!?)

(そうですけど‥っ)

あれ‥?

私達、今‥声出してませんけど‥会話成り立ってるみたいですね‥。

(オイ)

(‥?)

(コイツが出てったらずらかるぞ)

(ハ‥、ハイ‥分かりました‥)

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