《MUMEI》
屋代さんの行方
(それにしても、屋代さんどこに行ったんだろう?)


誕生日パーティーが始まるまで、俺は部屋に一人でいた。


俺が部屋に入った時、先に行っていたはずの屋代さんの姿は既に無かった。


(リビングには、秀さんがいるしな)


真剣な表情で準備に集中している秀さんの近くに屋代さんが近付くはずは無かった。


(後は…仲村さんか、祐の所だけど)


ラブラブ夫婦とバカップルの部屋に行く可能性は元々皆無だと思っていた。





考えた末、俺は


(まぁ、いいか)


どうでもよくなって、そのまま部屋でまったり過ごしていた。


「…ただいま」

「お…かえり、なさい」


(何だ?)


複雑な表情の屋代さんが帰ってきたのは、誕生日会が始まる五分前の事だった。

「明日は、田中君の番だから」


屋代さんの言葉の意味がわからず、俺は首を傾げた。


「それから、今日はプレゼントは二つでいいんだよ」


俺の手元にある四つのプレゼントを指差し言う、屋代さんに向かい


俺は、また首を傾げた。

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