《MUMEI》

「──ぁ、バス来ましたよ♪」

「分かってるっつの‥」

「さっ、乗りましょう乗りましょう♪」

バスに乗り込んで、開いてる席に座ると。

「ふぁ‥」

途端に眠気が襲ってきて‥瞼が重くなってきました‥。

「眠いです──‥」

「寝んのか‥?」

「───────」

「オイ、未桜」

「ふぁぃ‥」

「‥ったくしょーがねー‥」

林檎君は鬱陶しそうに言いながら、私の頭を肩に乗せてくれました。

「着いたら叩き起こすからな」

「!?」

せ‥せめて優しく起こして下さい──。

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