《MUMEI》
嫌い
誰もいない

学校のグランドで



私と一緒に
寝転んでいるのは




私が小さい頃から好きだった



幼馴染みの彼女
‥‥で、私の親友










この子が
アイツの彼女になった時は悔しかった




アイツのこと
たくさん知ってて
ずっと一緒にいて

お互いに
知らないことはないくらい


仲が良かった私に

勝てる女はいないと







そう


思っていたから






だけど
この子は私の知らない
アイツを
引き出して




私から



アイツを奪っていった





許せなかった





この子の良いところはたくさん知ってる


優しいし

真面目だし

一生懸命だし





可愛い‥‥






だから

悔しい


すっごく悔しい




本当に死んでしまえばいいと
思ったくらい




憎かった





悪い子じゃないのは
分かってた




私の事も
大事にしてくれてた




だけど
憎くて
憎くて
憎くて



そんな事思ってしまう自分も


憎くて

汚くて


嫌いだった

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫