《MUMEI》

「──‥、どーすっかな‥」

今襲ったらヤバいよな‥?

途中で誰か乗って来るかも知んねーし‥。

けど‥。

何か色々葛藤みたいなのがあって。

「起きねーよな‥?」

ホッペタを突っ突いて、暫くしたら──何か起きそーになったから一旦やめた。

だけどコイツの寝顔、誘ってるみてーにしか見えねぇ‥。

「‥リンゴクン──」

「っ!?」

ビクった。

寝言‥だよな‥?

「‥‥‥‥‥‥‥」

しっかり留まってる、チェック柄シャツのボタン。

‥1コだけ、外してみる。

「───────」

相変わらず首細ぇ‥。

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