《MUMEI》 出会い「お〜… 久しぶりだな。」 「おっす。」 「どうした? 最近顔見せなかったな。」 「あのさおじさん。」 「ん?」 「…俺もうここには来ない。」 「なんだ急に?」 「俺ハンドボール始めたんだ。 部活。 今はそれが面白い。 あれでてっぺん目指したい。 だから、 もうここには来ない。」 「そうか… やっとお前も友達できたか。」 「友達なら昔からいたよ。」 「休日に遊ばないのにか?」 「…」 「まぁ確かに、 会わなくても友達は友達だ。 でも、 ずっと一緒にいたいと思えなきゃそれはその程度の関係で終わっちまう。 一緒に何かを目指せる友達。 一生もんだぞ? 大事にしとけ。」 「…わかってる。」 「じゃあ、 ハンドボール? よくわからんが頑張れよ。」 「うん。」 「よし。」 「…おじさん。」 「ん?」 「ありがとね。」 「ふん。 い〜さ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |