《MUMEI》

「でも痛くないですよ? ぶつけちゃっただけかもですし──」

「どーやったらそんなとこぶつけんだ‥?」

「ぅ‥」

「オマエならありえなくもねーかも知んねーけど‥」

「わりと良くケガするんですよ、私♪」

「自慢げに言うなよ‥」

石頭だから、頭は大丈夫だろーけど‥、他のとこぶつけたらヤバいんじゃねーのか‥?

「林檎君──」

「ん」

「また兎のリンゴ持って行きますね、月曜日♪」

「───────」

「林檎君?」

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