《MUMEI》

 ワシントンDC 国防総省 「ペンタゴン」 


地下にある作戦会議室にアメリカ合衆国の国防から国務を代表する地位にある人物たちが…
巨大なテーブルの周りをとり囲んでいた。 
その中に あのMP財団研究所総所長で会長でもある…
J クレイトンとアラスカ研究所所長のバーンズの姿が…あった 。 


「では… 博士の研究報告の前に私から少し要約して 説明いたしましょう…」 
国防次官のライアンズがパネルの中央に立っていた 

「 ミスターライアンズ! ちょっと待ってくれたまえ…… その前に……合わせたい人物がいる… 
君…呼んでくれたまえ… 」 
突然…国防長官のハミルトンが遮って…部下に合図した 

ゆっくりと開いたドアからは… 情報部員のJ リードが 資料を手に入ってきた…。 


「お集まりの皆さん! まずわたしの調査資料に眼を通して頂く前に…… 
この中の一人から 我々の情報が漏れている事を ご承知頂きたい! 」 
情報員の リードは そう言うと…ただ二人の民間人の一人…アラスカ研究所所長のバーンズの方に 目をやった  。 

たちまち会議室の列席者たちは互いに顔を見回し…騒然となった 

「ミスターバーンズ …もうあなたの事は 調べがついてますぞ ! 」
長官のハミルトンは そう言うと…バーンズをリードと部下に連行させ 会議室から連れ出した 。


驚きながらも蒼白な表情でうなだれて連れ出される…そのバーンズを… 
会長の J クレイトンは…まるで嵐にでも打たれたような 顔で 見送った 。

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