《MUMEI》
いつまで?
「ところでこれ、いつまで続くんだ?」


ケーキが無くなっても、宴会はまだまだ続いていた。

俺は相変わらず、祐の隣にいた。


「ん〜、大人組は、誰かが潰れるまで。あ、志穂さん以外ね」

「俺達は?」

「「移動して二次会!」」

「わ!」


厳と頼が俺の両腕を掴んだ。


「お前達の部屋か?」

「そうだよ。祐と志貴の部屋は、志貴がもらったプレゼントあるし」


志貴がもらったプレゼントは、ほとんどアクセサリーや化粧品等の小物ばかりだったが


拓磨が持ってきた花束と


屋代さんが持ってきたぬいぐるみは場所を取る物だった。


ちなみに、拓磨は花束の他に、ブランド物のバックもプレゼントしていた。


「その志貴はどうした?」

「今、拓磨を追い出してる」

「おい」

「間違えた、見送ってる」

俺が睨むと、頼は慌てて訂正した。


「柊と希は別だよな?」


祐がニヤリと笑うと


「「もちろん」」


厳と頼もニヤニヤしながら答えた。


「さ!移動するわよ!」


戻ってきた志貴の言葉に


俺は、拒否する間もなく厳と頼の部屋に連行された。

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