《MUMEI》 バーンズが会議室から連れ出されると 騒ついていた会議室の中が… 波を打ったように静かになっていった 。 情報部員のリードに変わって国防次官のライアンズか調査報告を続けていた… 「…また…バーンズ氏の漏洩に絡んでは 複数のスパイが関係している事が調べてわかりましたが… なかでも MP財団フランス研究所支部の職員だった パスカル…通称 ロシア名でミーシャ と言う人物が… 皆さまもご存じの… 例の根元博士 撲殺事件にも 関係している事が 彼らの報告からしても 間違いとないと思われます…。 そして…この国家最高機密の研究所開発に際しては…くれぐれも外部に漏洩者の出ないように… と、大統領自身も考えておられて………」 一同は緊張した面持ちで…その情報部員の配した資料を淡々と捕捉をしていくライアンズの声に…耳を傾けていた しかし…信頼していた部下に裏切られた 財団会長の Jクレイトンはその報告に耐えきれなくなったのか… 突然 席を立ちあがり列席者たちに言った… 「わたくしは……もう これで失礼いたします…… あとは こちらの ライアンズ博士が わたくしに変わりに説明いたしてくれるでしょう……」 会長のクレイトンは そう言うと… 長官のハミルトンやライアンズと握手を交わして… 静かに会議室から 出ていった 。 そう… 使命された国防次官のライアンズも MP財団研究所のメンバーの一人だったのだ 。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |