《MUMEI》
夢の中で見た記憶
大きなジィサンと小さな男の子が小さなジィサンの部屋で暖炉の前に木の椅子を二つおき座ってる。


暖かな暖炉の暖かなジィサンの笑顔に
男の子は暖かな気持ちでお菓子をにぎりしめて。




ジィサンは優しく語りかけている。



(いいかい…、これからお前の話しをするよ、)

とても優しく丁寧に話しをしている



(お前に何があろうとも例え私に何があろう…いや、例え私がいなくなっても私はお前の味方だからね!)

男の子は泣きそうな顔をして聞いた


(おじいさん!どこかいっちゃうの?)




ジィサンは言った
(いやいや、どこにも行かない!どこにも行かないから私の話しを聞いて覚えておいてくれ。)


男の子は泣きそうな顔を子供ながらに
こらえ、もとの笑顔に戻り話しを聞いた。


静かな静かな部屋に暖炉の炎のパチパチという音と


ジィサンの優しく深い声が部屋をますます静かにさせているかのように。


ジィサンの話しは
男の子に向けられたものだから

私が夢で見た中では話しの内容までは解らない


ただ
そのジィサンは
何かに怯え
何かにバレないよう
何かに知られないよう
その男の子にだけに話しをしていた。


その時のジィサンの顔は
哀しみを堪えながらの優しい顔で
男の子に語りかけるように
話しをしていた。

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫