《MUMEI》

 国防総省「ペンタゴン」の地下会議室の一室は灯りを落とされ… 巨大なモニター画面には 見た事もないような宇宙服の鎧が 映し出されていた 。 


モニターの前で国防長官のハミルトンが 指を差した 


「ご列席の皆さん… これが我が米軍 及び NASA「航空宇宙局」 そして民間の専門機関 MP財団とが 各分野の最高の技術を結集させて 開発している… 
…ハイパーメタルスーツで あります……」 。

ハミルトンのタイミングを計ったかのように…
モニターの後ろのドアが開き…台車に乗せられたその実物が…姿を表した…
それは まさに 頭から手足の先まで 人間の身体のにラインに沿って すっぽりと覆われた 銀色に輝く六角形{ヘキサゴン}未来の鎧だった… 。 


「残念ながら…まだテストの段階ですが…このスーツが全て 完成すれば…
まさに 類のない 最強の防護服が 出来上がるでしょう… 」 
国防長官ハミルトンの声が 会議室全体に 響き渡った…… 。 


「詳しいその機能につきましては…研究員として直接携わった 次官のライアンズ君から説明していただきましょう……」 


灯りが甦り…突然会議室の中央に踊り出たライアンズとそのハイパーメタルスーツを鮮やかに照らしだしていた 。

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