《MUMEI》
10代のコーチ
外での試合日程を全てこなした赤高の選手たちは、


松ヤニを落とし、


Aコート、


つまり体育館へと向かった。


海南クラブと共に残りの試合を観戦し、


自分たちの出番を待っていた。








「これの次?」


「だ。」


「クロさんたちは試合全部終わったんすか?」


「まだ。
お前らの次に試合やって終わり。」


「へ〜、


あっ!!


じゃあ次ベンチ入ってくれるんすか?」


「当然。」


「お〜!!


よかった〜、


さすがに俺秀皇相手は不安っすもん。」


「や、


でも30分ゲームだからね。


十分勝機はあるよ。」


「ホントすか〜?」
















「美紀大丈夫?


帰って休んだ方がいいんじゃない?


あたし送ってくよ?」


「ううん。


大丈夫。


ありがとう。」


「ホントね?
きつくなったら言いなよ?」


「うん。


ホント大丈夫。


ありがとう。」

















「ビー!!」


試合終了のブザーが鳴る。


「さて…」


「行きますか!!」


「それ僕のセリフだから。


ふぅ…


OK!!


皆アップ始めて。」


「あ〜い!!」

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