《MUMEI》
やっと就寝
(さてと…)


葛西先輩と通話を終えた俺は、行動を開始した。


まず、祐を抱えて部屋に連れていき、ベッドに寝かせる。


「私も抱っこ〜」

「はいはい」


次に、酔って幼児化している志貴も部屋に運び、ベッドに寝かせた。


「子守歌歌って〜」

「それは無理」

「おやすみのちゅー」

「それも無理」

「やだ!」

「…」





結局無理矢理キスされた。


(頬で良かった…)


それから、延々と飲み続ける厳と頼に、一応『おやすみ』と声をかけて部屋に戻った。


(よし、寝るぞ)


気合いを入れて部屋に戻ると


「ちょ、屋代さん!?」


屋代さんが床に倒れていた。


「大丈夫ですか?」

「あいつら…化物…っ」

「わ、トイレ行きましょう!」

「…」


それから、俺は屋代さんを介抱し


(つ、疲れた…)


今度こそ、横になった。


時刻は、午前三時になっていた。

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