《MUMEI》

「‥何作ってんだ‥?」

「出来るまで秘密です♪」

「教えろよ」

「ぇ──」

「‥‥‥何か分かんねーよーなもん食うつもりねーぞ、オレ」

「ぇ、えっと‥、ァ‥アサリのパスタです」

「アサリ‥?」

「ハイ♪」

「ふーん‥」

林檎君は、それだけ言って──

「出来たら呼べよな」

ぼふっ、ソファに腰を降ろすと、居眠りを始めてしまいました。

「ごめんねミオ姉、こんな兄貴で‥」

「そこがいいんですよ♪」

「ぇ?」

「だから──謝る事ないですからね、胡桃ちゃん♪」

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