《MUMEI》

ケンカが収まって、10分後。

「‥ごっそーさん」

「美味しかったぁ♪」

「そんなに美味かったか‥?」

「美味しかったじゃん」

「オレはあんまし‥、ってぇなコラっ」

「美味しかった≠謔ヒ‥?」

「‥マズくはなかった」

「ふぅん‥?」

「‥‥‥美味かった、けど‥」

「『けど』‥?」

「‥‥‥‥っっ」

林檎君は胡桃ちゃんの殺気に押されて‥それ以上は何も言いませんでした。

「さぁてっ、じゃあデザートいきますかぁ♪」

「ぇ」

「ほら、兄貴が作ってたじゃん、何か──」

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