《MUMEI》

「‥味は補償しねーぞ」

「ぇ、そんなにマズいの?」

「‥分かんねーけど」

「ま、せっかく作ってくれたんだし──」

「ぁ、私器用意しますね♪」

えっと──‥これ位の大きさのでいいでしょうか。

「よいしょ‥っ、ぅわ!?」

「‥‥‥何やってんだバカヤロウ」

「ぅあっ‥すいませんごめんなさい許して下さい〜っ!!」

「バーカ」

「!!?」

「そーゆー事は落として割ってから言えよ」

「はぃ‥?」

手元を見ると。

林檎君の手が、しっかりと‥重ねられた3つのガラスの器に添えられてました。

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