《MUMEI》

「しゃあ行くぞ!!」


「おぅ!!」









「ピー!!」


秀皇大附属高校のボールから試合が始まる。


「どか!!」


赤高のベンチは、


やけにでかい態度で座る4人の姿が目立っていた。


クロ、


ヤマト、


翔太、


恭介の4人だ。


千秋を含めたベンチメンバーや、


安本、


マネージャーの姿がやけに小さく見えた。















「あれ?
あの人たちさっきの強いチームの人たちじゃない?」


「あっ!!


そうだよ!!


ジュース買ってた人だ!!」


「何でベンチ座ってんだろ?」


「…さぁ?」


















「鉄也鉄也!!」


「ん?」


「見てみ?
赤高のベンチ。」


「ベンチ?」


試合を観戦する秀皇大学の麻倉と三島。


麻倉がクロたちの存在に気付き、


三島を呼んだ。


「あれ!?
何で黒田さんがベンチいんの!?」


「や、
わかんね〜けど…」


「ふ〜ん…
マジだったんだ。」


後ろから2人近づく影があった。


「泉さん。
何がマジなんすか?」


それは、


秀皇大学キーパーにして、


元赤高生の泉だった。


「噂は聞いてたんだけどね。」


「?」

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