《MUMEI》 「──はぁ‥」 全然授業に身が入んない。 ‥入る訳ない。 『佐原さんってさぁ?』 『!?』 『何か先生に気に入られてるっぽいよね〜』 『‥?』 『いいなぁ、佐原さん──』 「‥でも違うんだよね──‥」 「何が?」 「ぅわッ、せせッ‥先生」 「何か最近、上の空って感じね──」 「ス‥スイマセン‥」 「ま、テスト勉強はしっかりね。カスガイ先生も心配してたわよ?」 「ハイ‥」 頷くしかない。 勿論、 勉強はする‥ けど──‥。 今のあたしは、 それどころじゃなくて。 とにかく、 先生の側にいたい── それしか考えられなくなってる。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |