《MUMEI》 「何これ‥?」 「開ければ分かんだろ」 兄貴はそれだけ言って、テーブルに戻ると‥食べかけのケーキを頬張った。 「───────」 「開けてみませんか、胡桃ちゃん♪」 「うん──」 兄貴に何か買ってもらうなんて事、あんまりなくて、だから──何か変な感じ。 何が入ってるんだろう‥。 十字にかけられたリボンを解いて、箱を開けた。 「‥ん?」 何だろ、これ──‥。 分かんなくて、見つめてたら。 「ぁっ、ホットカーラーですね♪」 「ぇ、何? ホット何とかって──」 前へ |次へ |
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