《MUMEI》

激しい苦痛にあえぐ加奈子の白い首筋を…



ムカデや蜘蛛やゴキブリの幻覚が、シャカシャカと音を立てて這い上がって来る…。



その度、加奈子は金切声を上げて泣き叫んだ。



だが誰も救いの手を差し延べることはなく…



その泣き声は夜の刑務所の通路に虚しく木霊するだけだった。



そして同時刻…



雑居房で毛布にくるまり、加奈子の声に心を痛める一人の女性がいた…。



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