《MUMEI》 「ぇ、ぃゃ──そのだな‥」 「──せーんせーっ♪」 「な‥」 誰あの子‥。 「先生、まさかあの──」 「ぃゃ違っ──」 「せーんせっ♪ お昼一緒に食べましょうよ〜」 「曾野、何でお前は──、おい佐原‥?」 「あたし、やっぱり教室で食べます」 「おい佐原、ちょっと待て違うん──」 「せーんせーってばぁ」 「だから曾野止めろって‥。佐原、こいつは本当に‥」 「──違わないじゃないですかっ」 あたしは振り返り様に怒鳴って、 屋上から飛び出した。 階段を駆け降りて、 教室には向かわずに水飲み場に走った。 前へ |次へ |
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