《MUMEI》 ミオ姉が、あたしの姉さん代わりになってくれてから──何だかもう1人、家族が増えたみたいな気がしてる。 兄貴も、ミオ姉が家に来るのをすっごく楽しみにしてて、たまに呼んだりしてる。 ミオ姉は、あたし達にとって──ほんとに大切な存在。 「ねぇミオ姉」 「?」 「ありがとねっ♪」 「ぇ、ぇ──」 「何照れてやがんだ」 「だ、だって、ぅ‥嬉しいんですもん、私──」 「何で泣くんだよそーやって‥」 「あ〜っ、姉がミオ姉泣かしたっ」 「オレのせいかよ!?」 「だって兄貴がそんな顔してるから──」 前へ |次へ |
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