《MUMEI》

「──はぁ‥」

これでもか、

って位‥

大量に水を飲んだ。

「‥ふ、ぅ‥」

お腹重たいし‥。

「あれ、佐原さん何してるの? こんなとこで」

「ぇ」

「先生とお昼してたんじゃないの?」

「何で‥?」

「だって佐原さん先生の事好──」

「違う」

「ぇ?」

「あたしは、別に先生の事どうこう、って訳じゃないから」

「何言ってんの?」

「だから、あたしは‥!」

それ以上は、

言えなかった。

どうしても、

好き、

って事を、

否定出来ない。

こんなに、

泣きたい気分なのに。

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