《MUMEI》 「‥じゃ、行って来る」 「うんっ。ミオ姉の事宜しくね? ちゃんと家まで送ってあげてね?」 「分かってら」 兄貴は、背中におぶったミオ姉にちょっとだけ振り向いてから、玄関の扉を開けた。 「ぁ、やっぱりあたしも一緒に行っていい?」 「は‥?」 「兄貴独りじゃ心配だもん」 「バカヤロウ、テメーの付き添いなんかいらねーよ」 「じゃあ勝手に付いてくから♪」 「なッ、オイ!?」 「ほらっ、早く行こうよ!」 あたしが言ったら、兄貴は溜め息をついて先に歩き出した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |