《MUMEI》 「ねぇ兄貴」 「ん‥」 「ミオ姉、兄貴と付き合ってて良かった──かな」 「さぁな」 「兄貴は?」 「ぇ」 「兄貴はミオ姉と付き合って──」 「何でんな事訊くんだよ」 「だってあたし妹だもん」 「いちいち心配されたかねぇ」 「心配なんかしてないよ」 気になるだけだ。 兄貴は、ミオ姉を好きになってから──ほんとに毎日楽しそうだから。 兄貴が楽しそうにしてると、あたしも楽しいし、兄貴が辛そうだと、あたしも辛い。 小さい頃はよく、あたしと兄貴は色々言われたりしてた。 今でもそれは、よく覚えてる。 前へ |次へ |
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