《MUMEI》

しょうがないじゃん。

だって元々、

あたしと先生は‥。

「佐原っ、さっきの事で話が──」

「!? 何で来るんですかっ」

「ぃゃ、だって勘違い‥」

「いいんですっ、あたしは──先生が‥、!? ちょっとどこ連れてくんですか‥!?」

「生徒指導室。あそこなら誰もいないから」

「はい‥!?」

ていうか歩くの速‥っ。

「──そこ、座ってくれるか」

「‥‥‥‥‥‥‥」

あたしは、

言われるがまま椅子に座った。

ていうか、

先生‥

いつもの天真爛漫さがないんですけど‥。

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