《MUMEI》
弱味
美樹が俺に投げ付けた携帯電話

盗聴器を回収できたのは都合がよかった

液晶画面は、ダメだったが中身は生きていた
 
アドレスをパソコンに書き写した
 
友人が沢山居るなぁ…
 
なのに、なぜ、まだ、目黒のオフィスに美樹は居るんだ…
 
家族の元にも帰らずに…
 
 
あれから、4日経ってた… 
元々、この電話は佳祐が美樹に渡した物
俺の会社からのリース品だ 
新しい携帯にロムを移した…
新着メールが19件も有った 
妹の真樹や、友人から…
 
その中に、興味深い内容のメールがあった
 
友人からのメールらしい
 
『早く、金持ちの彼に合わせてよ、嘘じゃないなら』 
とか
 
『プラダの新作買ってもらったんでしょ』

とか…
 
そうとう見栄っ張りな女のようだな…
 
美樹は金で動くな…
 
よし! 行くか!
 
俺は美樹が居る目黒のオフィスに向かった
 
13階のオフィスに入ると、美樹がこっちを見た
 
雅治「おい!出掛けるぞ!」
 
美樹「えっ?…」
 
雅治「早く来い!」
 
威圧した
 
美樹を地下駐車場に連れて行った
 
雅治「このワゴンに、お前の荷物がある」
 
リヤゲートを開けた
 
美樹「あっ!」
 
真っ先に手にしたのは、プラダの新作のバックだった… 
時計やら、服やら…確かめるように次から次に手に取る…
 
雅治「確かに返したからな…」
 
美樹「…」
 
雅治「なんだ?、何か文句あるのか?」
「無くなってる物が有ったって知らねーよ…」 
 
美樹「…」
 
雅治「早く出せよ…」
 
美樹が車から荷物を出した 
でっかいカバン2つと
紙袋4コ
 
雅治「これでもう、俺に用は無いだろ?」
「…荷物多いな…仕方ねー、送ってやるよ…」
「こっちのベンツに積みな」
 
ベンツのトランクを開けた… 

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫