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《MUMEI》 「‥後で、か──」 日誌を書きながら、 ふとポケットに目をやる。 でも、 まだ開けられない。 家に帰ってから、 って先生に言われてたし。 ‥でも。 「気になる‥」 何が書いてあるんだろ。 何で、 封筒に入れて寄越したんだろ。 あの時、 何であんなに真剣な目をしてたんだろ。 「───────」 ポケットに、 手を入れる。 そっと、 封筒を取り出しかけた時。 「佐原ー」 「はいっ！？」 先生が、 いつの間にかあたしの前に来てた。 「ぁ、悪い‥驚かせたか‥？」 前へ |次へ |
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