《MUMEI》 「‥ねぇ、兄貴」 「!? テメーまだ起きてのかよっ。つーか勝手に入って来んなッ」 「ごめん、でもちょっと──訊きたい事あったから」 「訊きたい事‥っ、て‥何だよ」 「兄貴──ミオ姉の事どれ位好き?」 「はっ!?」 兄貴は真っ赤になった。 暗がりでも、はっきり分かる位に。 「どれ位って‥ものすんごく‥」 「例えば?」 「‥宇宙よりでけー、かな‥」 「ぅ、宇宙‥より?」 何かほんとにでっかいな‥。 「も〜いーだろっ、とっとと失せろ、オレはこれから寝るんだから」 「は〜い♪」 何か、燥ぎ出したい気分だった。 嬉しくて、嬉しくて──。 前へ |次へ |
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