《MUMEI》 二日目の行き先アウトになった三人が、それぞれの仕事を終えたのは、割と早かったが 三人 特に、草むしりを終えた厳がシャワーを浴びたがったので、出発が昼近くになってしまった。 ちなみに 本当は、頼が草むしりの担当だったが、理由をつけて厳と交代したらしい。 そして、集合した全員は 普通に洋服を着ていた。 これは毎年の事らしい。 それから、行きと同じように二台の車に乗り込み、移動した先は、海沿いのレストランだった。 (拓磨、…可哀想に) 俺は食事中、今日も志貴を待って焼きそばを作っている拓磨を思い浮かべていた。 そんな俺の想いとは裏腹に、昼食後、車は更に海水浴場から 拓磨がいる海の家から遠ざかり ある、大きな施設の駐車場で停まった。 「ここは?」 「水族館」 「…へぇ」 (水族館って、何だ?) 答えた志貴にも誰にも確認出来ないまま、俺は皆とその建物の中に入っていった。 前へ |次へ |
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