《MUMEI》 先生が出て行った後の扉を、 ぼんやり見つめてたあたしは‥ 「───────」 ふと、 自分の手に乗せられた鍵に目が行った。 先生が拾って、 渡してくれた鍵。 物凄く重いような気がするのは‥ 気のせいなのか、 それとも‥。 「ぅゎ、ていうかもう時間ないじゃん‥!」 急がないと、 バスに乗り遅れる。 大慌てで校舎を飛び出して、 バス停に走った。 「はぁ‥っ」 何とか間に合った‥。 「?」 あれ、 あの席に座ってるのって‥ もしかして‥。 前へ |次へ |
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