《MUMEI》

「‥‥‥いつもとあんまし変わんねー」

「良かったです♪」

「つーか、何で今日は青リンゴなんだよ」

「たまには違ってもいいかな〜って」

「変えなくていーっつの」

そう言いますが、満更でもなさそうに──リンゴを頬張る林檎君。

「つーか何でこんなに1コがでけーんだよいっつも‥」

「だってその方が林檎君も──」

「ぁ〜も〜分かった! ちったぁ黙ってろ」

「だ‥黙ってますよ‥」

林檎君が喋りだしたんじゃないですかぁ‥。

なのに何で私のせいに‥。

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