《MUMEI》

「はぁ‥」

怖かったです本気で‥。

何で林檎君は‥あんなに怖い本を読めるんですかね‥。

「未桜」

「ハイっすいません!!」

「‥まだ何も言ってねーよ」

「ぁ、ごめんなさい‥」

「だァから、いちいち謝んなっ」

「しょ‥しょうがないじゃないですかMなんですからっ」

「自分で言うかよ」

「林檎君が言ったんじゃないですかぁ‥」

「オレのせいにすんな」

「ぅぅぅ〜〜〜‥」

ヒドいです〜‥。

「オイ、捲れよ」

「はいぃ〜‥」

どうしてこうなるんでしょうか──‥。

嫌な訳じゃないですが‥。

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