貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
暗闇
初めの感覚は確かに覚えていたんです。
いや、覚えて。というかまさしく感覚を「感じていた」という方が正しいでしょうか。
とっても長い間眠っていて、自然と起きようと思った時のあの感覚。
身に塗りかためられた粘土を全てはがして、今にも裸で走り出してしまいそうな。
まるで、生まれ変わった様な。
だけど、感じる事ができたのはそこまででした。
それ以上は、なんにも分からなかったんです。
なぜかって?
ここには、光も音もなんにもなかったからです。
こうしている時でさえ、なぜこんなに冷静なのか分かりません。
あっ。一つまた、感じた事を発見できました。
今の気分はとっても穏やかです。


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