《MUMEI》

「ふぅ‥」

まだ半分も出来てないです‥。

なのにもう夕方‥。

胡桃ちゃんは、ずっと私の側にいて──時々アドバイスをくれたりします。

「明日の夜までに完成させられるでしょうか──」

「大丈夫だよ、絶対大丈夫♪」

思いの外元気のいい口調で胡桃ちゃんが言ったので──ちょっと気分が楽になりました。

「ありがとございます、胡桃ちゃん♪」

「───────」

「胡桃ちゃん?」

「も〜ミオ姉ったら照れるじゃん♪」

「?」

照れる?

「やっぱり兄妹ですね♪」

「ぇ?」

「だって、そういう所そっくりなんですもん、林檎君と♪」

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