《MUMEI》 「──っ‥」 嬉しいのか、 悲しいのか、 分かんない。 でも、 1つだけ分かった。 先生は、 あたしを好きでいてくれてる、 って事‥。 「すいませんっ、降りますっ!」 無理矢理バスを止めて、 来た方向とは反対の方に走った。 ‥学校に戻る為に。 まだ先生は、 帰ってないはず。 だから‥ 会いにいかなきゃ。 辞めちゃ駄目だ、 って伝えなきゃ。 先生は立派な先生なんだよ、 って‥ そう伝えてあげなきゃ。 ‥全速力で走って、 教務室の戸を、 外れるんじゃないかって位勢い良く開いた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |