《MUMEI》

「佐原‥? お前帰ったんじゃ──」

「辞めないで!!」

「ぇ」

「先生はそりゃ‥子どもっぽくて悪戯っ子みたいなとこあるけど‥でも先生は──」

「佐原‥?」

「先生は立派な先生なんだからねっ」

「‥ぇ」

「何が出来るとか出来ないとか‥トラブルがどうとか悩んでばっかいないで‥‥‥笑ってよ」

「‥佐原‥?」

「笑ってよ、いつもみたいに‥」

先生は、

あたしの恋人。

誰にも──

渡さない。

あたしだけの、

大切な人だから。

だから──

あたしの為に笑ってて。

先生の笑顔が、

あたしの元気の素だから。

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